大人気ドラマ『花ざかりの君たちへ』のエンディングテーマだった大塚愛さんの大人気曲『PEACH』。
夏を思わせるフレーズとワクワクしちゃうMVは今の20~30代の心に残っていることでしょう。
さてこの曲、ドラマの舞台が男子校ということもあり、実はBLの歌詞なのでは…?という仮説が私の中でにわかに浮上しておりまして。
一人称も出てこないし、少なくとも性別は必ずしも女×男とは限らない歌詞になっています。
また、太田裕美さんの『木綿のハンカチーフ』をご存じでしょうか。
男性と女性の会話が交互に展開していく歌詞なのですが、実は大塚愛の『PEACH』もこの構成と似ているんじゃないか…?と思って考察してみました。
浮気をほのめかす”彼”
太陽サンサン
盛り上がる今年は歌いたい
気分ルンルン
飲みたい放題笑いたい
作詞:愛
浮気をほのめかす、カップルの片割れ。
便宜上”彼”とします。
夏だからとテンションが上がっています。
揺れる揺れる心に
ドキドキしたいなぁ…
それもそうかな楽園
ah〜ah ah ah ah〜ah ah ah ah ah〜
夏だねぇ!
作詞:愛
『揺れる心』は二つの意味がかけられています。
まず一つがそのままの意味で、夏だから心躍る恋がしたい!って気分。
もう一つが、心=♡=お尻。
この人はおそらく尻フェチで、揺れるお尻にドキドキしたいのです。
「女の尻を追いかける」という慣用句もありますしね。
『ひっくり返る愛のマーク』とは?
PEACH!!
ひっくり返る愛のマーク
一点で不安定だから
すぐ一転する
だけど返してみせるよ
作詞:愛
さっきまでとは変わって、カップルのもう片方。
便宜的に”彼女”としましょう。
愛のマーク=♡。
その先っちょは一点でハートを支えているからすぐ転がって、お尻マーク=浮気になってしまうんです。
タイトルの『PEACH』は、このお尻マークのことですね。
その様子が、まるで恋人への信頼も不安定であることに例えられています。
アホらしい(誉め言葉)MVに反して、上手くできたサビですね。
PEACH!!
ひっくり返る愛のマーク
何倍ものパワーが必要
頑張ってみせるよ
愛しちゃうから
作詞:愛
浮気した男を自分の元に帰らせるのは、惚れさせる事に比べると何倍も力が必要。
でも彼女は前向きで、『愛しちゃう』なんて言ってます。
汚れてしまった”彼”
憂鬱にバイバイ
そんな暇はない もったいない
脱皮でバイバイ
イイトコロ見たら チャンスでしょ
作詞:愛
また浮気性の片割れのパート。
夏だから『憂鬱』つまり仕事ややらなきゃいけないことは忘れて遊びたい!って感じです。
また夏は、海だのプールだの『脱皮』するシーンが多いですね。
ひたむきさが大事ね
忘れたあの日
いつの間に汚れたんだ?
ah〜ah ah ah ah〜ah ah ah ah ah〜
熟しまーす!
作詞:愛
ひたむきに一人の人を愛することを大事にしていた若き日々。
でも今はそんな一途さも忘れて大人の汚さに染まってしまった…。
尽くして浮気を牽制する”彼女”
BEACH!!
お尻だらけの誘惑
少しくらい心配したっていいじゃない
信じてるけど
作詞:愛
また”彼女”パート。
彼のことは信じてるけど、追いかけるケツの誘惑がある中で彼を心配してしまうのは無理もないです。
BEACH!!
お尻が欲しければあげるわ
刺激的な夜と癒しの朝用意するね
作詞:愛
そんなに尻が好きなら私のをどうぞ!!
浮気防止にとにかく尽くしている彼女が健気です…。
悪魔と天使の攻防
吸い込んだ中に混ざってた悪魔と天使
押せど押せど引き
元に返したら
high touch!
作詞:愛
「夏なんだから浮気しちゃえ!」という悪魔と、「一途に愛さなきゃ!」という天使。
二人の攻防の末、ひっくり返ったハートマークが元に戻れば二人の愛は守られます!
恋愛のバランスとは
PINCH!!
何事もバランス
お互いマイペース
リズムに合わせて
JUMP! JUMP!
作詞:愛
色欲と一途。束縛と自由。
まさに『何事もバランス』です。
浮気は彼女を傷つけますが、かといって色恋に全く興味がなくても彼女は物足りなくなっちゃいます。
彼女も、浮気はNGでも疑いすぎずに『お尻がほしければあげるわ』精神で牽制しています。
お互いの『マイペース』を尊重し合えるカップル、素敵です…。
PINCH!!
やっぱ一緒にいようよ
いるべきだよ
機嫌直して楽しもうよこの夏を
ここは”彼”の方のパートでしょう。
作詞:愛
浮気しかけてちょっとゴキゲン斜めな彼女に、「二人で居よう!」と持ちかけています。
めでたしめでたし。
最初にも書きましたが、一人称が「ぼく」でも「あたし」でもなく、性別が不明です。
「お尻」というのも、男性女性どちらのお尻もフェチがいますから、BLラブソングかも…?と思いました。
大塚愛さんの歌詞は、J-POPながら考えさせられる深いストーリー展開が多く、特に大人気の『プラネタリウム』も面白い歌詞です。