2021年12月23日発売となったKinKiKidsのニューアルバム「O album」。
4年ぶりのアルバムということで、待ち遠しかった方も多かったんじゃないでしょうか。
今回は、発売日の今日、いきなり初回限定盤に収録された楽曲全曲の解説と歌詞考察をしちゃいます!
全体的に宇宙的な壮大な感覚に陥るメロディや歌詞が多い印象を受けました。
特にENDRECHERIを感じさせるサウンドと歌詞の世界観が目立つ。
会報誌では光一くんが剛くんについて「才能がある」と言ったことが分かり、その才能を生かしつつアルバム制作に当たったのかな…なーんて。
彗星の如く
曲情報
作詞作曲はキンキファンにはおなじみ、「どんちゃん」の愛称で親しまれる堂島孝平さんです。
彼は堂本兄弟にも出演していて、キンキとの交流も深いです。
みんな大好き『misty』の作詞作曲をはじめ、キンキにはたくさんの歌詞、楽曲の提供をしています。
また、最近でも『薔薇と太陽』、『DESTINY』など多数楽曲のMVに出演しております。
考察
曲の雰囲気はどこか未来を感じるようなイカしたサウンドで、のっけから弾けるようなベースが印象的です。
これはキンキの2人を表現したような歌詞だろうかと、ファンとしては思ってしまいます。
宇宙のどこでならば 塵になれるかな
というのが、アイドルであるキンキの2人の運命を表しているようにも思えます。
壮大な宇宙をステージに繰り広げられる愛の世界観は、堂本剛ソロのENDRECHERIの歌詞にも通ずるところがあるなぁと感じました。
感情愛情CRAZY
曲情報
作詞作曲はシンガーソングライターの竹内アンナさん。
生まれは1998年、なんと22歳という若さ!
中学生の時から作曲をしているそうです。
先ほどの堂島孝平さんとも交流があり、彼とタッグを組んだ「やや群青」という曲も過去にリリースしています。
考察
ギターの高速ストロークとワウペダルの目まぐるしいバリエーションがクセになります。
しかし全体的にはキンキの2人の声質も相まって、やわらかい印象を受けるメロディです。
メンバー以外のコーラスがところどころに入るのが、アイドルの曲としては珍しい気がします。
若い方の楽曲提供という意味でも、アルバムの「Over」というテーマにピッタリですね。
歌詞は最近のキンキらしい大人の甘い恋愛ソングです。
コーヒーにピアノと、言葉選びもとてもおしゃれでキンキにピッタリですね。
いやしかし、これを22歳の方が書いたんだと思うと…すごいなぁ。
光の気配
曲情報
こちらは1年ほど前にリリースされたものですね。
作詞は声優としても活躍される坂本真綾さん。
歌詞考察はこちらの記事でがっつりしていますので、ぜひ読んでみてください。
聴き手の共感と、ジャニーさんを彷彿とさせるようなストーリー展開、そして「鳥」とは?ということを考察しました。
DEEP LOVE
曲情報
こちらも堂島孝平さん作詞作曲です。
考察
王道のロックサウンドですが、最近のキンキとしてはかえって珍しいですよね。
サビは「ai」で韻を踏んでいて、カラオケで歌ったら気持ちよさそう…。
AメロBメロも低すぎない音程なので、女性でも歌いやすそうです。
響-hibiki-
曲情報
作詞作曲は成海カズトさん。
キンキの人気曲「Love is…~いつもそこに君がいたから~」の作詞作曲を手がけるなど、彼もキンキへの楽曲提供を多くされている方です。
考察
アイドルにも多く楽曲提供をしている成海さんの曲なので、全体的に「アイドルのバラード」という感じがします。
歌詞も分かりやすく、多くの人に刺さるような応援歌のような言葉が並びます。
これはじっくり聴けば聴くほどハマる「スルメ曲」になりそうな予感…!
運命論
曲情報
作詞作曲KOUDAI IWATSUBOさん。
亀と山P「背中越しのチャンス」を始めジャニーズアーティストに多く楽曲提供している方ですが、キンキへの楽曲提供は初めてとなります。
リトグリやJulietといった女性アーティストへの楽曲提供も多く、どことなくロマンティックなメロディが多い気がします。
タイトルも「運命論」だなんて、キンキの2人を彷彿とさせるもので、アルバム発表当時からキンキファンの間では話題になっていましたね!
考察
モノクロというフレーズからは『モノクロームドリーム』を想起させます。
しかしこちらの『運命論』はラブラブな歌詞。
ラブラブすぎて、我々ファンが想像していたような「キンキの2人だ!」感はないですね…さすがに…(笑)。
君との日々は特別なものではないけど、君がいるから自分の人生を好きになれるというような、女性としてはうっとりしてしまうような歌詞です。
The Red Light
曲情報
そういえばこのアルバムには久保田利伸さん提供曲が2曲も入っているんですね…。
そんな久保田曲の1発目がこちら。
去年のコンサートでは剛くんがギターを担当していて、光一様のダンスも華麗で、もう卒倒しそうなくらいに2人がかっこよかったことを覚えています。
考察
激しいロックチューンで、歌詞も英語交じりのかっこいいものですが、キンキの歌声のせいかどこかセクシーに感じてしまう一曲ですよね///
「ai」の韻はキンキにお似合いなのかもしれないと再認識させられます。
KANZAI BOYA
曲情報
去年のコンサートにて初披露され、後にリリースされた楽曲。
作詞作曲堂本剛ということで、当たり前のようにENDRECHERI色が濃く出た曲です。
考察はこちらの記事でしているので、ぜひ読んでみてくださいね。
去年のコンサート「Thanks 2 you」のライブレポもあるのでこちらも気になる方はぜひチェックしてください!
Slash
曲情報
作詞堂島孝平、作曲堂本剛。
この組み合わせは初めてなのでは?
作曲剛くんにしては、この曲はENDRECHERI色が抑えめな気がします。
ていうかこんな曲書けるのかよ!ってくらい色っぽくて男らしいメロディじゃないですか?
考察
曲はこのアルバムで一番、一目ぼれに近い感覚で心奪われました。
そんな曲の作者が剛くんだなんて、なんか悔しい(笑)。
どんちゃん作の歌詞にはまたも惑星や太陽が登場するなど、スケールが大きい。
でものっけから「ガードレール」が出てくる日常観はどんちゃんの歌詞らしさがあって実家のような安心感(笑)。
太陽と痛いようで韻を踏んでくるのが憎らしくて、TopazLoveみたいですな。
男らしい曲に合った男らしい言葉選びで、「男性アイドル」としてのキンキの良さをめちゃくちゃに押し出して来ております。
ブンブブーンでのグデっとした彼らなんて忘れてしまいそうなほどに。
新しい時代
曲情報
こちらは作詞が剛くん。作曲はマシコタツロウさんです。
まーた豪華な提供者…。
マシコさんは一青窈さんの「もらい泣き」「ハナミズキ」を作曲した方です。
キンキにも複数歌詞や曲を提供しており、「Harmony of December」の作曲もしています。バラードが得意なのでしょうかね。
MVがYoutubeに投稿されるやいなや、15分で3000回も再生されています…恐るべし…。
考察
亡くなった方を想うような歌詞です。
先入観なしで聴いても、やっぱり歌詞は剛くんっぽいです。
彼の持つ壮大なスケール感と愛の哲学が、心に沁みこみやすい優しい言葉で綴られています。
我々ファンが知り得る限りでも、剛くんはペットやジャニーさんといった大事な方とのお別れを経験しています。
私も実は今年、大事なペットの命を亡くしました。
寂しいけど、「抱き合えるその日まで 繋げよう」という言葉で前向きになれます。
悲しい別れを乗り越えるという意味でも、アルバムテーマの「Over」に合致した歌詞ですね。
99%
曲情報
作詞は松本隆さん、作曲は細野晴臣さんと、またしても豪華すぎること…。
松本隆さんは、言わずもがなキンキのデビュー曲「硝子の少年」を始め、何度もキンキに歌詞提供をされている方です。
歌詞カードがとてもシンプルに収まってしまうくらい、短い歌詞。
細野晴臣さんは、松田聖子さんや中森明菜さんを始めとした有名アーティストに楽曲提供をしている方です。
ピンクのモーツァルト好き…。
考察
曲、好きすぎる(個人の感想)。
キンキの2人は皆さんご存じの通り歌がとても上手いんですよ。
だからそんなにごちゃごちゃ楽器を付けなくても、歌声が最高の楽器になるんですよね。
『情熱』のアコースティックバージョンしかり、『君のためのうた』しかり、『こたえはきっと心の中に』しかり、こういうシンプルな曲だと2人の歌声が引き立ちます。
歌詞は松本隆さんらしく、風景画を言語化したような美しい言葉たちが並んでいます。
キンキの人気曲で『99%LIBERTY』という曲がありますが、99%の意味合いがまた違う気もします。
大人っぽいようで可愛らしい歌詞は、今度ゆっくり考察させていただきます、松本先生。
会いたい、会いたい、会えない。
曲情報
久保田利伸さん作詞の2発目!
作曲は久保田さんとシンガーソングライターの森大輔さんの共作です。
この曲はアクセサリーのCMにも使われていましたね。
そういえばDuoのCM曲は収録されませんでしたねぇ…。
考察
「会いたい(すぐに)~」の掛け合いが素敵です。
おそらく別れた元カノを想う歌詞なのですが、まためぐりあうと信じているあたり、ちょっと未練たらたらな感じが私はお好みではないですかねぇ…(個人の感想)。
Topaz Love
曲情報
天才と天才が作詞作曲したとしか思えないんですが、剛くん作詞、光一くん作曲です。
20周年イヤーの終盤に発売された楽曲で、実は私がファンになってから初めてリリースされた思い出の曲なんです。
考察
まず曲が天才じゃないですか(確信)。
ファンのことなんて考えてなさそうな男が作ったとは思えないくらい、女性でも歌えるような音程なのでカラオケでまんまと歌っちゃいます。
歌詞はどう考えても天才が書きました。
Aメロは特に、剛くんの突発性難聴の症状を「片思いする女の子」の心情に絡めて書き上げられていて、1曲で2度おいしい、何度も聴かなきゃ気が済まなくさせられる歌詞となっております。
もともと「突発ラブ」というタイトルになる予定だったのが、さすがにふざけすぎて同じ症状に悩む方に失礼だからと、同じ発音の「Topaz Love」になりました。
…いやそれでTopazとか宝石の名前持ってくるあたり、天才じゃないならなんなんですか?(キレ気味)
ていうか「青」「赤」を歌詞に挟むとかなんですか、ツンデレですか。
最後のかけあいは、剛くんのどや顔と光一くんの「俺の相方、いいだろ」という顔が想像できます。
以上、KinKiKidsのニューアルバム「O album」初回限定盤を、発売日に全曲一挙考察してみました。
考察依頼もお待ちしています。