MISIAさんの代表曲「Everything 」ですが、これはラブソングなんですかね?
幸せなの?違うの?と割と謎な感じで聴いてました。
知恵袋とかでも「不倫です」「いやいや不倫じゃない」と意見がありますが、ちゃんと歌詞を紐解いてみると
「これ不倫ではなくない?」
という結論が。
私なりに歌詞の意味を分解・分析し、その結論にいたった理由を解説しました!
引っかかるフレーズ
すれ違う時の中であなたとめぐり逢えた
作詞:MISIA
不思議ね 願った奇跡が こんなにも側にあるなんて
冒頭。
もう幸せなラブソングじゃないですか。
いろんな人と出会っても、愛し合える人と出会えるのは奇跡ですからね。
はい解散。
…と、そのあとのフレーズで引っかかるところが。
また思い出してあの人と笑い合うあなたを
作詞:MISIA
がめちゃくちゃ引っかかる。
「あの人」と笑い合う「あなた」を知ってるということですよね。
「あの人」って…誰?浮気相手?過去の人?
過去を見ないで見つめて 私だけ
作詞:MISIA
ということは、過去に付き合っていた女性がいたことを「私」は知っていたのでしょう。
それでも「あなた」を好きだった。
だから
願った奇跡がこんなにも側にあるなんて
作詞:MISIA
という今があるのでしょう。
それでもやっぱり、逢えない時間も相まって「あの人」と幸せそうにしていた「あなた」を思い出して悲しみに浸っている、ということでしょうかね。
やさしい嘘とは?
やさしい嘘ならいらない
作詞:MISIA
サビに突如として現れる、やさしい嘘というフレーズ。
これがこの曲の歌詞で1番分からなかったです。
まだ「あの人」と会っていることを知っている、ということでしょうか。
それとも「あの人」のことなんて忘れた、という「あなた」の言葉を嘘だと思っているのでしょうか。
どちらにせよ切ない…
2番のAメロの歌詞を見るに、「あなた」は「私」に永遠を誓ったのでしょう。
おそらく「永遠に一緒にいよう」と言われて、でも「あなた」に対して少し懐疑的になっている「私」は、「永遠っていつまでなのよ」と少しひねくれてしまった、というシーンに見受けられます。
ここでの「永遠」は「二人の関係の幸せな完結」と解釈しました。
では、その永遠っていつまでのことなのか。
果てしなく遠い未来なら
作詞:MISIA
「なら」ということは、やはり「永遠に一緒にいよう」が近い未来になるかもしれない・・・と「私」は不安がってるように見えます。
だって、普通「永遠」に対して「もしそれが遠い未来なら」なんて思わないですよ。
「永い」「遠い」と書いて永遠ですから、二人の関係になんの不安もなければ、「永遠って遠い未来のことなのかな?」なんて疑いようもありません。
そういえば、ここでは 1番のすれ違う時 / 会えない時間に続いてまた時間の話題になっています。
-すれ違う時の中、奇跡的に出逢い、愛しあえた。
-でも、会えない時間だけが過ぎていく。
出逢えただけでも奇跡なのに、「あなた」との遠い未来までの関係はまさに奇跡中の奇跡。
だってこんなに会えないから。こんなに不安だから。
辛い思いを抱いて過ごしている「私」が目に浮かびます。
You are everythingの真意
あなたは私の全て。
「愛せる勇気」というのは「信じる勇気」じゃないでしょうかね。
会えない時間の寂しさで変な勘ぐりを入れてしまいますが、やっぱりいっしょに居る今を、そして永遠をちゃんと信じたい。
You’re everything。
あなたは私の全てだから、二人の関係を信じたい。
…「信じたい」。
あくまで願望なんですよね。
あなたを想うとこんなにも不安だけど、愛しているから、私にはあなたしかいないから、信じていくしかないんですよ。
失うのが怖いから。
You’re everythingというタイトルは、一見すると「あーはいはい、恋人大好き大好きなのね」と思ってしまいます。
しかし歌詞を読み解いていくと、すごくひっ迫した心情であることが分かりました。
不倫の歌詞なのか否かについて
この曲は不倫の歌だとも言われています。
もし不倫だとしたら確かにサビの「やさしい嘘」が「奥さんとは離婚するつもり」「お前だけが一番」みたいな言葉だったのかな、と想像もでき、合点がいきます。
あなたとの永遠が見込めない状況も納得です。
…うーん、私は、そうは思いたくないけどなぁ。
というのもこんな美しい曲の歌詞がそんな下衆な関係の歌だなんて、なぁ。
と、不倫反対派の私としては思ってしまいます。
「過去を見ないで」がこの歌詞の真意
やっぱり私は
「あなたの過去の女を知ってるから会えないと不安になっちゃう」説
を推したいですね。
過去の話とはいえども他の女性と幸せそうにしている「あなた」を知っていればそりゃあ不安にもなりますよね。
浮気しているわけでもないのに「他の女と連絡取らないで!」と束縛してしまう人も多分この感覚です。
みんなすぐ不倫とか解釈したがる〜。
じゃなければわざわざ「過去を見ないで」なんて言わないし、「今」という言葉がこんなに出てくることもないんじゃないかな、と思います。
「私」の不安は「あの人」との過去に起因していて、「私」との「今」だけを見ていてよね、というのが私の解釈です。
一応歌詞をちゃんと読んで自分なりの解釈をした上で調べてみたんですが、やっぱり不倫説推してる人が多いですね。
ソースは知恵袋。
「過去を見ないで」の「過去」を「奥さんと結婚したことを後悔してる」と解釈してる人もいたんですが、それじゃあ「過去を見ないで」なんて言わないかと。。
「あなた」が奥さんと結婚したことを後悔しているなら、「私」は別に不安にならないでしょうから。
まとめと余談
まじめなまとめ「これはラブソングです!」
いかがでしょうか?
歌詞の意味は結局本人にしか分からない
といったとこですかね!
MISIAさんの他の曲もぜひ聴いてみてください!それでは。
なーんてクソまとめサイトみたいな終わり方にはしませんよ。
私の結論はなんだかんだ言って
「MISIAのEverything はラブソング」
です!
また色んな経験を積めばまた違った聴き方が出来るかも知れませんが、それはまたその時のお楽しみで。
人生経験が増えるたび、好きな曲の解釈が増えることも歌詞を読む楽しさですからね。
余談の余談
ここからは完全なる余談ですが。
MISIAさんといえば、2019年の紅白歌合戦での素晴らしいパフォーマンスが話題になりましたね。
個人的には、レインボーを多用したステージと性別の区別がつかないようなダンサーさんのメイクが気になりました。
「男女で紅組白組を分ける必要があるのか否か」
という話題が取り沙汰される昨今に言葉を介さずともMISIAさんとしての立ち位置を示した印象を受けました。
…もしかしたらそのような意図はないのかもしれませんが、まあとにかく曲がいい、歌声がいい。
これに尽きますがね。