こんにちは。
今回は超有名バンドRADWINPSの人気曲、me me sheの歌詞考察です。
作詞作曲はボーカルギターの野田洋次郎さんで、アルバム「おかずのごはん」に収録されています。
一行一行全部名言です。
あくまでも噂ですが、これは一人の女性との失恋について書かれたとか。
単なる噂ですので、敢えて詳しいことは書きません。
気になる方は自己責任で調べてみてください!
僕を光らせて 君を曇らせた
この恋に僕らの夢をのせるのは重荷すぎたかな
作詞:野田洋次郎
恐らく別れた原因に言及しているのは冒頭のこの部分のみです。
後悔や悲しみの歌というよりは、「君」をどれだけ大事に思い、どれだけ感謝しているかという歌にしたかったのでしょう。
この曲が洋次郎さんの実体験を元にしているならば
「僕らの夢」というのは、バンドの成功絡みの夢でしょうか。
その辺りは当事者にしかわからないとして、
「僕を光らせて君を光らせた」というのですから、少なくとも「僕」は自分のせいで別れたと自覚しているのでしょう。
教えて欲しかったよ
あの約束の破り方を 他の誰かの愛し方を
だけどほんとは知りたくないんだ
作詞:野田洋次郎
失恋ソングながら、このあたりはもう、嫌いになる気ゼロです。
未練たらたらなのを隠そうともしないのはかっこ悪いようで潔いですよね。
「あの約束」はこのことでしょう。
約束したよね『100歳までよろしくね』
101年目がこんなに早くくるとは思わなかったよ
作詞:野田洋次郎
約束、破れてないんですね。「僕」の中で。
破り方教えてもらえなかったんですもんね。
「約束が破られた!」という表現ではなく、あくまで
「100歳まで」という約束に対し「101年目が来た」
という表現・・・
この表現を目にすると、洋次郎さんが我々と同じ時空で生きているのか疑わしくなってきます。
こんなこと言ってほんとにごめんね
頭で分かっても心がごねるの
作詞:野田洋次郎
この恋は終わったから忘れなきゃいけないことは、頭では分かっているようです。
つまりは、忘れる気ゼロではないようですね。
ただ、別れたのにこんなこと言ってちゃいけない、
約束なんて忘れなきゃ、前に進まなきゃと理解はできる。
でも、気持ちは言うことをきかない。
それにしても「君」を責めない「僕」の姿勢。
本当にいい男感が溢れています。
だけどこんな僕
救ってくれたのは 造ってくれたのは
きっとパパでも多分ママでも
神様でもないと思うんだよ
残るはつまり ほらね君だった
作詞:野田洋次郎
「僕」を造ったのは紛れもなくパパママ=両親です。
宗教にもよりますが、人間を造ったのは神様です。
その一般的な事実を否定して「君が僕を造り、救った」と歌っています。
それだけ「僕」にとって「君」が大きな存在だったんですね。
同じアルバムの「有心論」という曲でも「君」は心臓にいるし、地上で唯一出会える神と表現されています。
「君」の優しさに救われ、またその優しさに影響されて今の僕がいる、という恋愛観なのでしょう。
それにしても
「君のおかげで今の自分がいる」
ことを伝えるのに壮大な比較対象を持ってくるあたり、洋次郎さんらしいというか、真似できないというか・・・。
「君」の偉大さを語るのにパパママと神様を持ってくるかぁぁ〜と感動しました。
僕が例えば他の人と結ばれたとして
二人の間に命が宿ったとして
その中にもきっと君の遺伝子もそっと
まぎれこんでいるだろう
作詞:野田洋次郎
またも嫌いになる気ゼロな・・・。
染色体とか遺伝子とか、そういう話になるのは洋次郎さんらしいです。
この部分を簡単に言えば
「新しい女性と付き合っても君を忘れないよ」
「忘れたとしても僕を造ってくれた君は僕の中に残っているよ」
ということですかね。
遺伝子とか保健体育的な、医学的なことはわかりませんが、それくらい心と身体で深く愛し合ったよね、ということだと思います。
でも君がいないなら きっとつまらないから
暇つぶしがてら 2085年まで待ってるよ」
作詞:野田洋次郎
2085年・・・具体的な数字が出てきました。
最初何かノストラダムスの予言的なやつかな?と思ったのですが。
でも前回も具体的な数字が出てきましたね。
「100歳までよろしくね」
これは確か洋次郎さん自身の経験をもとにした(と言われる)曲です。
洋次郎さんの誕生日を調べてみると・・・
・・・1985年生まれ。ビンゴ。
これが分かった時はちょっと「おおっ」と思いました。
当時まだ私は中学生だったので、大発見でした。
結局友人に聞いたら、それはファンの間では有名な話だと。
ついでに「me me she」というタイトルが「女々しい」と
「僕:彼女=2:1、自分のわがままのせいで別れた歌だ」
をかけているということも知ることになりました。
タイトルも歌詞も意味を知りたくなるし、知るともっと好きになっちゃうような、仕掛けの多いバンドですよね。
今度は僕が待つ番だよ
君が生きていようとなかろうと
だってはじめて笑って言えた約束なんだもん
作詞:野田洋次郎
なるほど、「今度は僕が待つ番」。
「君」を待たせてばかりだったんですね。
冒頭の別れた理由にも繋がってきます。
「はじめて笑って言えた約束」
ということは、今まで君とした約束は笑ってできたものではなかったんですね。
この流れで行くと、恐らく
「今週こそ会おう!」
「ごめんまた仕事入っちゃった、来週こそ行こう!!」
というような「約束」だったのだと思います。
自分ばかり夢に仕事にキラキラ光って、待たされる彼女の表情と心は曇っていった。
だからこそ、「100歳までよろしくね」と笑ってできた約束は、君が100歳まで生きていようとなかろうと守ると。待つよと。
なんというか・・・愛、ですね。(浅い感想)
いや、言葉だけで、こんなに「深く愛し合ってるなぁ」と思わせる表現はなかなかできないです。
「未練タラタラじゃん」
と思う人も多いでしょうが、未練タラタラと言えるほどのエゴも感じられない気がしてしまいます。
「今までほんとにありがとう/ごめんね」
と言っていますから、少なくとも別れたという事実はきちんと受け入れているのでしょう。
『さよなら』と一緒に僕からの言葉を
『ありがとう』と一緒に『ごめんね』を
作詞:野田洋次郎
そうですね、やはりきちんと別れは
受け入れているようです。
『空が奇麗だね 人は悲しいね』
また見え透いたほんとで僕を洗ってよ
次がもしあれば
作詞:野田洋次郎
見え透いたという言葉は基本的には「嘘」に繋がる言葉ですよね。
本当のことに見せかけたわかりやすい嘘、という意味で。
これはその逆で、嘘のように純粋な本心、という意味なのではないでしょうか。
普通の人が言うと綺麗事のように聞こえてしまうけど、君が言うと純粋な心からの言葉だと思える。
そんな言葉に僕は心が洗われる、改心させられる思いだったんですね。
僕の好きな君 君の好きな僕
そうやっていつしか
僕は僕を大切に思えたよ
この恋に僕が名前をつけるとしたらそれは
『ありがとう』
作詞:野田洋次郎
僕の好きな君が、僕を本気で好きでいてくれる。
好きな人が好きなものは大切にしたくなりますもんね。
そして何度も
「ごめんね」「ありがとう」
と繰り返していましたが、結局この恋は君への感謝が主題であったと。
後悔よりも感謝の方が大きかったということですかね。
とても優しい歌詞・・・。(浅い感想)
何度も言いますが、人気のバンドの人気のある曲ですし、他にも同じような境遇で書かれた曲はありますから、解釈違いなところもあるかもしれませんが、そしたらそっと教えてください・・・。
それでは。
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