記事内に広告が含まれています。

歌詞がまったく浮かばないときの応急処置【作詞ができない】

Piaproで3年ほど作詞を担当し、アーティストの方にもときどき歌詞を提供させていただいているイツカと申します。

今回は、「歌詞がまったく浮かばないとき」にの応急処置を紹介したいと思います。

実は、私も書けなくなった時期があります。

そういうときに、ネットに情報を求めても「書けなくなるのはあなたが伝えたいことがないからでうんたらかんたら」という結果論的なお説教をくらうばかりだったのが残念でした。

なので、この記事では

今週中に完成させにゃならんのに、なんっにも思い浮かばん!!

という方に向けて、応急処置的なヒントをお伝えしたいと思います!

ちなみに、
「期限の余裕はあるけど、歌詞のフレーズが思い浮かばなくてどうしよう」
という方向けの記事もあるので、『応急処置』の必要がない方はこちらもぜひ参考にしてみてください。

難しく考えすぎないで!絡まった考えを解こう

「伝えたいことがない」わけではない

歌詞が書けない原因として、たしかに「書きたいことや伝えたいことがないから」って意見も一理あるとは思います。

しかし、人間は起きているとき常に何かを感じ、何かを考えていますよね。

逆に言えば「何も考えていない、感じていない」なんて時はないのだから、「書きたいこと」「伝えたいこと」がない、というのは考えにくいし、そもそも「歌詞が書けない」ことへの何の解決になってません。

まずはステップごとに整理する

歌詞を書けないあなたは、伝えたいことがないのではなく、「歌詞を書かなきゃ!」という焦りの中で難しいことを想像しすぎているのではないでしょうか。

それが糸のように絡まって、「何を書きたいか」「何を書くべきか」「どんな風に書くか」がごちゃごちゃになってしまっているのが、歌詞が浮かばない原因かもしれません。

そんなときは、作詞のステップをいったん整理してみましょう

整理することでごちゃごちゃの思考が解けて、「何につまづいているか」が分かってきます。

歌詞の作り方は人それぞれですが、私が仮に曲先で歌詞を作るときの手順で考えてみましょう。

大きなテーマを決める

 (例:男の子が女の子に片思い)

大まかな設定を決める

 (例:高校生の男の子、一人称は僕、季節は夏、クラスの女の子が好き)

設定を肉付けする

 (例:もうすぐ夏休み、女の子はよくポニーテールをしている)

●使いたいフレーズを考える

 (例:恋のしっぽは捕まえられない)

●1番と2番のストーリー展開を考える

 (例:1番で女の子を見ている「僕」を、2番で片思いの切ない気持ちを描く)

設定が決まらない?基本に立ち返ろう

設定を決めるためには、5W1H(Who What When Where Why How)を意識して考えましょう。

・・・と聞くと「基本的すぎ!」と思うかもしれません。

しかし、歌詞が書けない!という焦りがあるなか、もしかしたらこういった基本的なことを無意識にすっとばしていたのではないでしょうか?

また、「物語的な歌詞を書きたいわけじゃないんだけど・・・」とも思われるかもしれません。

でも、童謡「もりのくまさん」のように歌詞がストーリー仕立てになっているものでなくても、歌詞には隠された5W1Hが存在するものです。

たとえば、具体的なWhen(とき)が登場しない失恋の歌詞があっても、「どうして?と問うているから、失恋直後なんだな」とか、「相手にもう彼女ができてるから、フラれて数週間後かな」とか、隠し設定的なWhenが存在していますよね。

Where(場所)だって、「眠る前に思い出す」という歌詞があれば、主人公は自分の部屋にいるという隠し設定が読み取れます。

要は、必ずしも歌詞に組み込まなくても、骨組みとして5W1Hを考えてみるとすらすら浮かぶことも多いですよ。

良いフレーズがすぐに決まる秘密の方法

設定までは決まった!
でも心に残るフレーズが思い浮かばない!

ここでスランプになることも多いです。

予防策としては、「フレーズが思い浮かんだらメモしとくといいですよ」などと言えますが、今回のテーマは応急処置。

私がフレーズを決めるためにやっていることは、あまり言いたくないです・・・が、藁にもすがる思いでこの記事を読んでる方のためにお教えします!秘密ですよ?

人の歌詞をパクってみる

・・・サイテーって思いましたか?

あ、当たり前ですが、丸パクリするわけじゃないです。

あくまで、「フレーズの作り方」をパクろうってことです。

好きなフレーズや、最近うまいなと思ったフレーズを思い浮かべてください。

例えば私は、「残酷な天使のテーゼ」の歌詞の中の「愛を紡ぐ」っていう表現が好きなんですよ。

「紡ぐ」という動詞の目的語は、一般的には糸などの目に見えるものです。

「紡ぐ」という言葉の持つ『繊細につなぎ合わせながら大きくなっていくイメージ』を目に見えない概念に重ねることで、オリジナリティがありつつ「なんか分かる!」ような表現になっています。

・・・という言葉の重ね方をパクって、印象的なフレーズを作ってしまおうということで、全然ギルティではないです。

ただ、そればっかりやってると「なんか聞いたことあるような歌詞」になってしまうので、本当に思い浮かばないときだけにしましょう!

そもそもテーマも思い浮かばないとき

「書きたいことがないのに何で作詞やってるのか」

・・・みたいなお説教は聞きたくないですよね。

伝えたいこともあるし、作詞はしたいのに、テーマが浮かばない。

なんにも、なんにも浮かばない。

そんな時は、もう頭で考えてちゃだめです。身体を動かしましょう。

ひたすら文字を書き続ける

身体を動かすと言っても、なにも運動しろというわけではないです。

とにかく手を動かして、見たもの聞いたもの、それに対して思ったことなど、なんでもいいので書いてみましょう。

例として、私もやってみます。

「窓から入る風が冷たい。秋が終わって冬になる。冬は楽しみなイベントもあるけど、今年は外出自粛で実家にも帰れない人もいる。まるでロミオとジュリエットだ。」

・・・いかがでしょう。

感じたことを5秒くらいで吐き出してみましたが、もう歌詞が書けそうですよね!

アイデアは引っ張っても出てこない

こんな経験、ありませんか?

ずっと一人で悩んでた職場の人間関係について、友だちに話してみた。

友だちは黙って聞いてくれてたけど、話してるうちに自分がどうしたらいいか分かってきた!

そう、アイデアや解決策は、無理やりひっぱり出そうとしても出てこないのです。

目で見たもの、耳で聴いたもの、頭に浮かんだことをただひたすら書いてみることで、それらが潤滑油のようにアイデアが浮かんできます。

何かのストーリーをパクる

またパクリかよ!

いや、今回は歌詞ではなく、「ストーリー」をパクります。

最近観たドラマやアニメのあらすじを、またとにかく書いてみましょう。

友だちの恋バナ、盗み聞きしたマックのJKの会話など、印象に残った話でもいいです。

あらすじを書いてみて、「このネタ、共感が得られそう!」と思ったものを、歌詞のテーマにしてしまいましょう。

もちろん、作品のストーリーをパクるときも設定などの丸パクリはダメです。

例:セーラームーンから設定のアイデアをいただく場合

NG-月のプリンセスの生まれ変わりのドジな女の子が、ステキな男性の手を借りながら戦う

OK-悪の組織の男性と、普通の女子高生が禁断の恋に落ちる

あくまでどの部分のストーリーを歌詞にするかという、おおまかなテーマだけパクリましょうね。

文字通り「身体を動かす」

本当に文字通り、身体を動かすことでアイデアが浮かぶこともあります。

実は、私が歌詞のフレーズやブログ記事のネタを思いつくのって、たいだい「通勤中」か、「ジムでのトレーニング中」なんです!

身体を動かすことで、なんだかアイデアがわっさわっさ湧いてくるんですよ・・・。

ちなみに私、スポーツは苦手で運動音痴です。

つまり別に脳筋ってわけじゃないんですよ。

それに「運動するとアイデアが湧く!」という私の感覚も案外、理にかなってるってことが最近分かったんです!

DaiGoさんの「自分を操る超集中力 [ メンタリストDaiGo ]という本に、「狩りをしていた歴史から、運動しているときにこそ頭が働く」ことが書いてありました!

運動習慣がない人にとっては、「運動は心身ともに疲れるだけ・・・」かもしれません。

しかし、なにも汗水たらして自分を鍛えろ!というわけではないのです。

とにかく10分だけでも、そこら辺を早歩きや小走りしてみてください。

作詞スランプの応急処置まとめ

「歌詞がなんっっっも思い浮かばん!!!!!」

ってときの対処法を書き出してみましたが、しっくりくる答えに出逢えたでしょうか?

きっとこの記事にたどり着く方は具体的な解決策を知りたいんだろうなぁ、焦っているんだろうなぁ、と、想像して書いてみました。

私と同じく歌詞を愛し言葉を紡ぐ方々に、お役に立てていればさいわいです^^

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました