【歌詞考察】Creepy Nuts「ぬえの鳴く夜は」-キメラ的な音楽を奏でる二人の歌

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鵺(ぬえ)

頭は猿、体は狸で尾は蛇。

そして手足は虎といういかにも異質な形をした妖怪。

『日本の神様辞典やおよろず』より。

鵺-妖怪 | 日本の神様辞典

鵺は、異形の姿や不吉の例えとしても聞きますね。

「ぬえの鳴く夜は」は、Creepy Nutsの楽曲、そして彼等自身が音楽界やHIPHOP界隈で異形であることを歌った曲です。

mvも、有りがちなおしゃれプロモーションではなく歌詞にリンクしたものになってるので是非。

モザイクがかかってますが、恐らくアーティストのmvや、AVでしょうね。

それらを化学者がブレンドして生物(Creepy Nuts)を作り出す。そんなmvになってます。

Creepy Nuts / ぬえの鳴く夜は【MV】

鵺の鳴く夜は…
歪な音色に誘い込まれ身籠もる晩

歌詞参照うたまっぷ(https://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-180411-021)

「鵺の鳴く夜は恐ろしい」

金田一耕助シリーズ「悪霊島」のキャッチコピーです。 

歪な〜 の部分は悪霊島のストーリーに即したものでしょう。

半人前!?/キメラキマイラ

キメラ(キマイラ)は、その名自体が伝説の生物の名前であり、また、2人の遺伝子を1つの個体に持つ生物のことです。

半分人間、半分異種族の様を「半人前⁉︎」と言ってるのが自虐っぽくてRさんらしいです。

ことわざ2連続

「同じ轍(てつ)を踏む」

「他人のふんどしで相撲を取る」

二つともことわざです。

前者は「同じ失敗をする」という意味ですがそれも含めてかっこいい音楽という気もします。

今は世間が厳しいけど、酒タバコ浮気薬暴力盗んだバイクはアーティストとしてはかっこいいっすよね。

身内だとクソ迷惑だけど。

まあでもこの歌詞では「わだち」と読んでますから、単にわだち=先人の通った足跡を踏襲してサンプリングしていることを指してるだけかもしれないですがね。

己のスメルが分からん…

ふんどしだけに?そこの匂い?

次の「ハナ」とかかってるのでしょうか。

スペルと言ってるように聞こえなくもない…?

勝算は無し

ここほんとかっけえなって。

スタートから勝算なし、きっと称賛もなしの状態で足元覚束ない、助けもない挑戦。

採算度外視、つまり富や名声に繋がる保証も一切ない音楽の世界への挑戦。

憂さ晴らしはRさんにとってのラップバトル、松永さんにとってのDJだったのでしょう。

弓引いたいつかのワナビー

「天は二物を与えず」と言いますが、二物どころか一物も与えられなかった。

平々凡々な人間が神を恨み噛み付いたということですかね。

君たちは二物どころじゃないだろ★って思いますが、目立つようなタイプではなかったであろう彼らが綱渡りのような挑戦をするのはすごく勇気のいることだったと思います。

あと、「引」の字は弓に一と書きますね。

一物、弓。

楽しむ器

はいここ最強卍

楽器 - 楽しむ器

言葉遊び大好きなのでこういうとこに気付くとキャッキャしちゃいます。

このワードが肝でありながら、曲はめちゃくちゃ王道のバンドサウンドなのがまたいいですよね。

自称ミュージシャン反面教師

自称だなんて、反面教師なんて、ご謙遜を。

自称が「実証」だったら話は別ですが。

犯行動機はモテたいとか勉強したくないとかですかね。

中学12年生でも「まともに勉強?俺が選んだのはチェケラッチョ」なんて言ってました。

イカしたサビ

掃き溜め生まれのってとこがHIPHOPっぽくていいですね。

いやHIPHOP分かんないんで8mileしか出てきませんが…

足枷はコンプラとか世論とか偏見ですかね。

「合法〜」をテレビで流せないみたいな話もラジオでしてましたし、いろいろあってCDの発売が遅れたりしてましたしね。

芸能界は足枷だらけなんだろうな。

街を流してる 

ここ、街の人のリクエストによってアドリブを演奏する「流し」を思い浮かべました。

そうだとしたら思い浮かぶのは聖徳太子スタイルですね。

そのあとのフレーズは、

針落とす=松永さん

書き残す=Rさん  ですね。

aioouの5文字で3語韻踏んでるのすごい…///

能書き以上

確かに同じクリープショーのアルバムだけでも自己紹介的な曲、過去の自分を戒める曲、金持ちを妬む曲、、能書きどころでないラインナップですよね。

というか能書き垂れてる歌詞も少ないような…。

垂れ流すは「能書きを垂れる」の慣用句とかかってるのでしょうか。

乱れ舞う」は鵺が鳥の鳴き声であることと掛かってそうです。

 いろんなものをブレンドした異形をサビの最後では「オリジナル」と肯定的に表現してるとこが好きです。

ドラ息子

お〜〜バンドファンには胸熱の言葉遊び!

スネア、ハイハット、ベース、ドラム

楽器一つも弾けないから歌詞に混ぜたんですかね。

まだまだ一物も与えられてないことすら気づいてない頃のことでしょうか。

 すねをかじって、食って、寝てたドラ息子が、バスドラではなくケツをけられて、音楽を見て、聴いて、かじって開いていった世界。

「キーが合わんなら」のキー音のキー家の鍵がかかってます。

それを壊して土足で上がり込む。

そして年増からの鼓膜。お〜〜

不良文化のHIPHOPに心の鍵を閉ざしていた陰キャたちの鼓膜に、バンドサウンドに乗せたラップをぶち込んでいつのまにかHIPHOPを聴かせちゃう、ここはまさにCreepy Nuts のことですね。

悪あがきは悪ガキとかかってるのかな?と思ったり。

ことわざ2連続②

2番で また耳関連のフレーズが出てきます。

今度は世間様のお耳

「糠に釘」

「馬の耳に念仏」

これまたことわざシリーズ。

お茶の間の世間様はラップにいいイメージがないです。

ラップでどんだけ良い事言おうが地上波で歌おうがまともに聞きやしない。

念仏がわりに「恨み節」ってとこが可愛いです。

ロックだねぇ(ロックじゃない)。


「キレイなお唄の添え物でイイワ」
ドライな感想ありがとうお嬢ちゃん

歌詞参照(https://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-180411-021)

(朝から流せる爽やかな、品行方正清廉潔白な)J-POPでもラップ挟んだりしますもんね。

そういうキレイなお歌、いわゆるポピュラー音楽の添え物としてのラップは確かに世間に受け入れられていて、ジャニーズの曲でもラップ挟むこと多いです。

ラップを耳に入れるのはその程度でいいっていうのが世間様のご意見のようです。

あいのこ

同じ響きのあの子とこの子
繋ぎ合わせる夜の秘め事
唄とベシャリに二股掛けて
生まれ落ちた異形のあいのこ

歌詞参照(https://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-180411-021)

ここも悪霊島のストーリーと彼等の曲を掛けてますね。

ぶっちゃけると実は観たことないのであらすじをめっちゃ読んだだけなんですが…

はい耳年増。

同じ響きのあの子とこの子繋ぎ合わせる 

は韻を踏むことでしょう。

はダンジョンの放送時間帯が夜だったからというのも入ってますかね。

あいのこ は謂わばハーフです。

唄とべしゃりのハーフ。

歌でもなくトークでもない、ラップという奇形。

Creepy Nutsの曲はハーフどころじゃないですけどね。

似たような曲が全然ない。

「よふかしのうた好きなんだけど、Creepy Nutsの中で似たような曲でオススメある?」

と訊かれても、ないんですよね。

だからこそ毎度毎度新曲が楽しみです。

曇り空へfly away

決して晴れた空ではない。お先真っ暗。

想像もつかない未来。

根暗な彼らに見えているのは曇り空かもしれないけど、そんな卑屈で謙虚な彼らの鳴き声の虜になった我々は簡単にを取り逃がしたりしないぜ。

全然上手くなくて草〜

「ぬえの鳴く夜は」

この楽曲だけ見てもいろんな意味が含まれてていろんな知識が詰まってて考察が捗ります。

悪霊島鑑賞済みの方やHIPHOPに精通してる方はもっといろんな角度での聴き方が出来るのだと思うとめっちゃ羨ましいです。

私と違う畑の人がどんな聴き方をするのか、どんなとこに気付くか、どう考察するか、語り合える仲間が欲しいです…。

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