「天才」「奇才」より「普通」の人の方が作詞に向いている

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ボカロを中心に、作詞をしているイツカと申します。

作詞をしていると言うと「すごい!」と言ってもらえることが多いです。

また「自分は普通だから書くことがない・・・」と言う方もいます。

今回は、「普通」な人でも歌詞は作れるのか?ということについて考えていきます。

「普通の人」ほど、作詞に向いてる

共感されるネタを持っている

結論を言うと、普通の人でも作詞はできます。

というか、「普通の人」「才能がない人」ほど共感されるネタをたくさん持っているはずです。

たとえば応援ソングを書くとしても、才能があってなんでも上手くこなせる人よりも、突出した才能がない人の方が、多くの人に共感されやすい歌詞が書けます。

理由は簡単で、「なんで上手くいかないんだろう」「才能があれば良かったのに」という感情が身に染みて分かるからこそ、人間の心の黒い部分を的確に表現できるからです。

「普通の人の方が作詞に向いている」というのは、Creepy nutsの歌詞を聞いてみると分かりやすいです。

彼らは活動を始めてから、メジャーデビューするまで長かったんですよね。

しかもHipHopというジャンルなのに、曲調も性格も見た目も、HipHopっぽくない。

そんな彼らの書いた歌詞は、彼ら自身の、そしてわれわれ凡人の心の卑屈さを見事に言語化していて、爽快さすら感じます。

作詞の「センス」や「才能」についてはこちらの記事でも考察しています。

心にささる歌詞が求められる時代

特に現代の歌詞は「心にささる歌詞」が流行る傾向にあります。

昔はおしゃれでブルジョアジーな歌詞も多かったようですが、今はそういう背伸びした歌詞はあまり流行らない印象です。

田舎者だから、移りゆく季節が五感で分かります。

お金持ちじゃないから、節約の大切さが分かります。

モテないから、不器用な恋愛感情が分かります。

才能がないから、嫉妬や羨望などの黒い感情が分かります。

普通の、ありふれた人生を歩んでいるからこそ、多くの人が「分かってくれて嬉しい!」「励まされる!」と思える歌詞が書けるのです。

凡人の自虐は共感を得られる

「自虐」は良いネタ

普通に生きていれば、後悔や失敗があるはずです。

それらこそ、最高の歌詞ネタです。

後悔や失敗を歌詞にすることで、聞き手は「自分だけじゃないんだ」と安心でき、歌い手や作詞家との心の距離も縮まります。

自虐を込めた歌詞も、ウケがいい印象です。

よく考えたら、普段友人に相談するときも、自分の弱さと同じ弱さを持つ人に相談していることが多いんじゃないでしょうか。

ダメなところが同じだと、親近感も湧くし、もっと話を聞きたいという気になるんですよね。

何より弱みを込めることで「人間らしさ」がにじみ出て、その歌詞が単なるBGMではなく「耳を傾けたくなる対象」になります。

自虐と言えばゴールデンボンバー。「女々しくて」はロングヒットしていましたね。

先ほど例に挙げたCreepy nutsも、特にデビュー前は自虐的な歌詞が多かったです。

瑛人さんの「香水」のヒットも記憶に新しいですが、この曲も自虐が多くて共感されているのではと私は分析しています。

「隠し自虐」も効果的

自虐ネタってあんまり好きじゃないんだけど

こんな人も大丈夫。

隠し自虐」をうまく組み込むことで、人間らしい弱さを表現することができます。

※隠し自虐:自虐っぽくないけどよく考えたら自虐的なフレーズ。私が今作った言葉。

実は、恋愛ソングの女王とも言えるaikoさんの歌詞は、「隠し自虐」が上手いこと含まれた歌詞がちょいちょい出てきます。

「桜の時」という曲では、「あたし」はどうやらあまり良くない過去がありそうなんですよね。

きちんと聴かないと分からない程度の自虐ですが、この自虐要素がないと正直単なるラブラブソングです。

「milk」という曲は、冒頭から自虐。

練習しないといけないくらい、笑顔が下手で、おそらく甘えたり媚びたりできない女性なのでしょう。

milkは要所要所に恋愛あるあるのようなフレーズが多いですが、冒頭の「隠し自虐」によって「あたし」の設定に厚みが生まれています。

「ナキ・ムシ」なんかは自虐が隠れてはいないものの、自虐を並べつつ好きな人への想いを叫ぶようなサビは、めちゃめちゃ印象的です。

「自虐」と言っても、なにも金爆のように面白い歌詞や、「香水」のように自分をクズだなんて言うだけが「自虐」ではないんです。

「隠し自虐」をうまく使えば、より共感されやすくオリジナリティのある歌詞になります!

まとめ。ーあなたには歌詞の才能がある

「心にささる」歌詞が人気を集める時代、多くの人の共感を集めやすい「普通の人」の方が有利だと、私は分析しています。

かく言う私も、ザ・フツーですよ。

  • 高校まで地元の公立に通った後、都内の大学を卒業、いまは派遣社員として働いている。
  • 恋愛は、学生時代は片思いが多く、大学で初めての彼氏と2年付き合ってフラれる。今は恋愛願望も結婚願望もあまりなし。
  • 特別な過去も、金持ちの親も、チート級の能力も、他人とは違った人生経験も、持ち合わせていません。

こーんなにもフツーな私でも、人に「いいね!」と言っていただける歌詞が書けます。

むしろ

「自分は普通だから、なんの才能もない」

と悩んでいるあなたの、

そのくすぶった情熱で、

素晴らしい歌詞が生まれそうな気がしてなりません。

「普通」は武器になる時代です。

作詞に興味ある方は、ぜひ歌詞を書いてみてください!

コメント

  1. […] 天才奇才よりも普通の人の方が作詞に向いているのでは?という考察もしたので、こちらからご覧ください。 […]

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